水泡玉~先輩~



『ん?』


私の言葉1つ1つに
言葉を返してくれる



『ずっと、ずっと』


その瞬間
腕を引っ張られた感覚

少し湿った感じ

塩素のにおい



どんな状況なのか理解できるまで
数秒もかからなかった




『先輩?』


どうして、私なんか

抱きしめたりするの




『黙って・・・』

と耳元でささやかれた声、


先輩、
先輩

どうしてなの

どうして私なんか



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