水泡玉~先輩~




「鈴堂!」

耳に入った声は
まだ誰だかわからない。


もうやだよ…
なんで?


ふわり


と頭にかかったタオル


「えっ?」


少しだけ冷静になった私は
すぐにタオルをとり、引き寄せた。


後ろを向くと

「お前馬鹿だろ!」

といいながら笑う紘樹先生がいた。


「先生…」

よかった…少し安心しながらプールから出た



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