水泡玉~先輩~
『失礼します』
ガラっという音がして
看護婦さんが入ってきた。
『大丈夫ですか?』
クリップボードと体温計を持ちながら
看護婦さんが言った。
『はい、もう大丈夫です。』
少しだけ
頭が重いけれど
全然大丈夫だ。
『じゃぁ
念のために体温だけ計測っておきましょうか』
と体温計を渡された。
私は受け取ると
すぐに測る準備をした。
『自分がどうして
倒れたかわかる?』
丁度
測る準備が出来たときそう言われた。