水泡玉~先輩~


『そうだったんですか』

と感心したように言った。

『だからこれからは
 ちょっと気をつけてほしいの』

と少し真剣な面持ちで看護婦さんは言った。

『はい』

何を気をつければいいんだろうと
考えた。

日差しにあまり長い時間あたること
など

『無理したら、今日みたいなことより
 もっと大変なことになるかもしれないの』

もっと大変なことになる?

『大変なこと?』

考えても
考えても
答えは出ない。

『入院かな?』

っと少し笑いながら言った



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