水泡玉~先輩~

『うん
 まぁね。』

と先生は言った

『優しいんですね。』

としんみりとした気持ちで言った


『おおげさかもしれないけど
 俺をこんな風に変えてくれたのは
 ちなみさんだよ』



えっ?私?なんで?

急いで
認定大会のときの記憶を
考える

私、なんかしたっけ?


『忘れちゃったか』

と先生

『すいません・・・』

申し訳ない気持ちになって
先生を見ることが出来なかった


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