素直にカエル ~先生の隣で~


見上げた空には…



数えきれないほどの星…



真ん丸の月…



「うわあ…………」


「すげぇな…今日満月だったんだなあ…」


「え?…先生知らなかったの?見せようとしてたんじゃなくて?」


「たまたまだよ…オレそんな器用じゃねえもん…」


握られた手がそっと離れる…


“先生”と“生徒”


わかってるけど…


「……先生」


「………なんで泣くの?」


優しくしてほしい…


笑ってほしい…


私の先生でいてほしい…


言えない想いの変わりに…涙がでてくる…


こんな泣き虫だったかな?


先生のせいだからね?



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