素直にカエル ~先生の隣で~


「大体…終わりましたかねぇ?」

教頭先生が白髪混じりの髪をかきあげながらやってきた…

「はい……あれ?」


名簿には…


1つマーカーのラインがない名前が…


「おや?まだ全員来てないんですか?」

「あ…はい…えっとお…」



「遅れてすみません!!」


オレがその名前を言おうとした瞬間…


後ろからの声で遮られた…


「お?来たみたいですなあ」

「ですね!これでラストですんで!」

教頭は体育館へと戻っていった…


「本当にすいません!道に迷ってしまって………」


白いスーツをきた可愛らしいお母さん…

かなり若め…

「いや…大丈夫ですよ!…あれ?お子さんは?」

「え?あれ?」

キョロキョロと女性は辺りを見た…


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