素直にカエル ~先生の隣で~


雨で濡れた窓に…


べっとりと張り付く…


「か…か…カエル!?」

キモい!!

キモすぎる!!

緑色の体を“これでもか!”ってくらい伸ばし、窓に張り付いている…

一気に顔から血の気が引き、涙が浮かぶ…

「あははは!可愛い~!」

「いや!キモい!」

「違うって!吉岡がだってば!」

先生はそう言って私を抱きしめてくれた…

ほのかに石鹸の香りがする…

「もう!先生もキモい!」

私は先生の胸を叩く

「う…キツイな~」

先生は顔を歪める…


朝から何してんだろう…私たち…


「ごめんな?」

そんな目で見られたら…

許しちゃうよ…


「グスッ…もう…」

「ほら…泣くな?」


先生がそっと唇を頬に当てる…


「仲直りのキス♪」

「…バカ」


先生は…やっぱりエッチだ…


ここ学校だよ?

先生は…そんなのおかまいなしに、私の唇に自分のを重ねる…



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