素直にカエル ~先生の隣で~


「じゃあ今日はここまで!また明日な~!」


帰りのHRが終わり、みんなが部活に行く…


「ほら!行くよ!」

「え!?ちょっ…!」


ぼけっとしてる私の腕を掴み、あゆみと理奈は先生のもとに向かっていく…



「ちょっと!あゆみ!理奈ってば!」


私の声など完全ムシ…


「田崎!」

理奈が黒板の文字を消している先生の背中に声をかけた…

「ん~?どうした?」

「先生にプレゼントですっ!」

「…プレゼント?」


あゆみと理奈に背中を押された…


「わわわっ!!」

「おっと…」


バランスを崩した私は、先生の胸に倒れこんだ…


「おお~!ありがとうな!」


先生は私の頭に手を乗せ、にやにやと笑った…


「ちょっと…!」

「なんだよ~!いいんだろ?誕生日だぞ?」


なんだか先生…


めちゃくちゃ嬉しそうなんだけど…


< 222 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop