素直にカエル ~先生の隣で~
「ねえ?あゆみ?」
私は前の席のあゆみに話しかけた…
「んー?」
「先生って…本当にモテるの?」
「んー?らしいねー…けっこう告られてるみたいだし…」
「へえー…」
「まあ…彼女とかいるでしょ!!」
「ああ…そっかあ」
確かに25歳にもなれば……
「あれっ?なにぃー?気になるのぉ?」
ニヤニヤと私を見るあゆみ…
「別に…そんなんじゃないよ」
「こら!そこちゃんと話聞けよ~?」
先生がこっちを見て言った…
「「はぁ~い」」
「あっ…それから、ちょっと生物係は放課後残ってくれるか?…確か、吉岡だったよな?」
『…え…?』
い…居残りぃ~?
「そ…そうですけど…」
「んじゃ…よろしくな!」
先生はニコッと笑っと教室を出て行った…
「はあ…最悪…」
思わずため息…
「南~?元気だせよ!」
「ああ…大丈夫だよ?」
「わたしも一緒に行きたいけど、部活あるし…」
「ううん!大丈夫だって!」
どうせ…また変な話なんだろうし…