素直にカエル ～先生の隣で～

「…吉岡？」


「え？…あー…い、いないよ？」

「さっき…言ってたじゃんか…」

「あれはぁ…、嘘だもん…」

「…うそ？」


うん…


うそうそ…


そうだよ…


スキなんかじゃない…


友達の彼氏なんか…


スキじゃない…



「ってか…なんで先生に言わなきゃなの？」



…そうだよ！


関係ないじゃんか！！


「…なんだ、そっか」

先生は右手を私の頭にポンッとのせた…


「おっし！じゃあ行くぞー！」


急に真面目になったかと思ったら、一気に普通(以上？)のテンションになった…


「もう！そんなんだから“田崎くん”なんて呼ばれるんだよ！」


「あﾞーー！それ言うなよーー！けっこー傷つくんだから！！」


２人でギャーギャー言い合いながら準備室に向かった…