素直にカエル ~先生の隣で~
キーンコーンカーンコーン
「おっし!コレでラストか?」
残り1つの段ボール…
「うん…これで終わり…」
「あー…やっとかぁ…」
先生が段ボールを開いた…
たくさんの資料…
「これ…先生が作ったの?」
「ああ…大学ん時に書いたレポートとかだな」
「す…すごいね」
レポート用紙にぎっしりと書かれている…
『先生の字…キレイなんだなあ…』
まじまじと見てしまった…
「でも…わかんないや」
「あはは…まあ、大学のだしな!しかも、生物学だし!」
「んじゃ、いいやぁ」
「おいっ!!」
先生はちょっぴりスネながらも、棚に資料を並べていく………
「「終わったあ!!」」
最後の段ボールをつぶした…
「やったあー!やっと終わったぁ……」
「ごめんなー!でも、助かったよ!」
気づけばもう6時半…
かなり遅くまでいたんだなあ…
「よしっ!帰ろっか?」
先生はパンパンッと軽く洋服をはたいた…
「はーーい」
2人で準備室を出た…