素直にカエル ~先生の隣で~
「あらぁ~田崎先生!!」
家の玄関から出てきたのは…
「お…母さん!?」
白いシャツにゆったりなスカート…
いつもは履かないヒールのサンダルなんて履いて…
「どうも南がお世話になりました」
動揺する私など、一切ムシ…
キラキラの瞳には先生しか映っていない…
「あ…どうも、改めまして南さんの担任の田崎です」
「あらあら…やっぱり近くでみるとイケメンだわぁ…」
「ちょッ!お母さんてば…」
芸能人じゃないんだから…
「いやいや…あの、それより本当にすいませんでした。こんな遅くまで…」
「いいんですよぉ!なんならお持ち帰ってくださっても………」
「おおお母さん!!」
もぉ!!!
どさくさにまぎれてなんてコトを!!!
「では、次回はぜひ」
なんて先生も言ってるし…
2人は妙に気が合うのかもしれない…