素直にカエル ~先生の隣で~


「あらぁ~田崎先生!!」


家の玄関から出てきたのは…


「お…母さん!?」

白いシャツにゆったりなスカート…


いつもは履かないヒールのサンダルなんて履いて…


「どうも南がお世話になりました」


動揺する私など、一切ムシ…


キラキラの瞳には先生しか映っていない…


「あ…どうも、改めまして南さんの担任の田崎です」


「あらあら…やっぱり近くでみるとイケメンだわぁ…」


「ちょッ!お母さんてば…」


芸能人じゃないんだから…


「いやいや…あの、それより本当にすいませんでした。こんな遅くまで…」

「いいんですよぉ!なんならお持ち帰ってくださっても………」


「おおお母さん!!」


もぉ!!!


どさくさにまぎれてなんてコトを!!!



「では、次回はぜひ」


なんて先生も言ってるし…




2人は妙に気が合うのかもしれない…





< 81 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop