時計仕掛けの宝石箱
「‥‥‥ええぇぇっ?!」
欠片ほどにも予測していなかったのか、
大声をあげるラディオル。
呆れた果てたルシャアナは目頭を押さえる。
「‥戦闘時の頭のキレが、何故こんな簡単な事に回らないのでしょう」
「う、うるさいなっ!」
顔を赤らめてルシャアナを睨むラディオルの背に、トーマが声を投げる。
「取り敢えず、ルーディは一般常識を知るといいよ。三時間の遅刻ってフツーは怒髪天だから。
‥それとも、ルーディは怒らないの?」