時計仕掛けの宝石箱
「先程トーマが言ったように、我々シェレスは<扉>の番人であり、<扉>の変わりにセカイを管理する者です。
そのために、シェレスはセカイの生物を傷付ける事はできません。
‥自分が傷付けられさえしなければ、ですが」
「!‥まさか‥」
身を乗り出したハロルドは心なしか、顔色が青く見える。
「はい。基本的に、シェレスは人間から生まれます。
‥しかし、人間は自分達と違う存在を拒絶する事があります。
それもかなりの高確率で。
この事は私達の中でも周知の事実です」
「‥もしその仮説が正しいとしたら‥。
‥可能かどうかは兎も角、人間への復讐っていうのは納得いくな」
得心して呟くラディオルの袖の裾を、トーマは小さく引いた。
「ん?どうした?」
「ゴメン、よく分からないんだけど」
「は?」
「‥トーマ、いいですか?」
割って入ってきたルシャアナに、ラディオルは助かったと言わんばかりにトーマを押し付けた。
‥本人は気付いていないが。
そのために、シェレスはセカイの生物を傷付ける事はできません。
‥自分が傷付けられさえしなければ、ですが」
「!‥まさか‥」
身を乗り出したハロルドは心なしか、顔色が青く見える。
「はい。基本的に、シェレスは人間から生まれます。
‥しかし、人間は自分達と違う存在を拒絶する事があります。
それもかなりの高確率で。
この事は私達の中でも周知の事実です」
「‥もしその仮説が正しいとしたら‥。
‥可能かどうかは兎も角、人間への復讐っていうのは納得いくな」
得心して呟くラディオルの袖の裾を、トーマは小さく引いた。
「ん?どうした?」
「ゴメン、よく分からないんだけど」
「は?」
「‥トーマ、いいですか?」
割って入ってきたルシャアナに、ラディオルは助かったと言わんばかりにトーマを押し付けた。
‥本人は気付いていないが。