時計仕掛けの宝石箱
「そうだけど、可能性が無いわけじゃない。

何より苦難であるかもしれないと心にあるだけで、それが真実だった時の衝撃は確実に少なくなる。

だから、FGKの代表として‥皆に代わって御礼を言わせて欲しい。

‥本当にありがとう」

「‥私には有り余るお言葉‥。

‥望外の喜びでございます」

エディリーンは床に額が付く程、深く頭を垂れる。

それを見て、ハロルドは悲痛な表情を浮かべた。だが、それも一瞬。すぐに真摯な面になり、議論はこれまでに、と話を一旦切る。

「取り敢えず現状から言うと、まだ彼等の事がはっきりしないんだ。

しかし、僕達が傍観しているわけにはいかない。

‥そこで、君達<jewel>に任務を頼みたい」
< 70 / 195 >

この作品をシェア

pagetop