時計仕掛けの宝石箱
「私はトーマみたいに子供染みてないよ。精神年齢は、確実に私の方が高い」

「嘘つけ!」

「ほら、そうやってムキになる所なんか

‥まさに[お子様]じゃない」

「っっ~~‥‥!」

もう反撃しても負けは見えている。

トーマは認めたくないが、ボロ雑巾にはなりたくなかったので話題を本題に持ってきた。

「‥で?俺を呼んだって事は、仕事関連だろ?

エディリーン・クロウディア嬢」

「えぇ、そうよ。
トーマ・D・シェライス殿」

冗談めかした口調だが、エディは笑みを消していた。流れるように小型のバッグから茶封筒を取り出し、トーマに手渡す。

トーマも無駄のない動作で、中に入っていた書類に目を通す。





‥しばしの沈黙。





そんな二人を眺める周囲の好奇の視線を、鬱陶しそうに見やるエディリーン。
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