時計仕掛けの宝石箱
「‥へぇ‥?」

彼の呟きに、エディリーンは目線を戻す。

「どう?」

「面白いんじゃない?‥こういうのもさ」

「そうね」

「素っ気無いなぁ。相変わらず淡白なんだね、エディ」

エディリーンは余計なお世話よ、と微笑んだ。

「そんな事より、そっちの返事が聞きたいの」

「もちろん参加させてもらうよ。こんなに楽しそうな仕事、滅多にないじゃん」

「最高位の幹部だしね。

普通レベルの仕事はあまりしない分、危険でやり甲斐のある仕事は殆ど私達に周ってくるもの」

「本当に稀だよね。前はいつだったか、覚えてないよ」

「まぁ、そうでしょうね。じゃなかったら、世界の治安に問題があるわよ」

「だな」

トーマはもう一度書類を見、茶封筒にしまった。
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