□■君のこと好きなんだ。■□
綺麗なピアノだなぁ、弾いてみたい…
と、白い艶やかなピアノを良く見ると、
上の部分に何やら手紙のようなものとA4の紙の束。
『なんだこれ…』
手にとって見ると、手紙は上質っぽいピンク色の紙で、
封筒の表には「ひかり様」と綺麗な字で書かれていた。
『…ひかり、様?
どっかで…』
ぼくは手紙を片手に首をかしげた。
A4プリントの束は辞書の1個半分くらいの厚さ。
最上段の紙には
『"西川家…執事用…ぃ、ぃんすとらくしょん"…??』
何だそれ??
いんすとらくしょんってどういう意味だっけ??
まぁ、いっか…
平然と門の前で立ち尽くすぼく。
『あのぉ、開けてください…ませんかぁ??』
口に出してみる。