□■君のこと好きなんだ。■□




彼女は誕生日の朝、早くに目が覚め、涼しい朝をバルコニーで本を読んで過ごした。




やっと7時になったところで、ドアをノックする音が聞こえて、


貧弱そうなメイドさんが、たくさんの箱や花束やその他もろもろを次々に部屋に入れていった。



『親戚の方やご友人の方から届いた贈り物でございます。』



ようやく全て運び終えると、10畳ほどのスペースが贈り物で埋め尽くされた。






ひかりは平然としてドアの方に顔を見せ、メイドさんに微笑んで言った。


『ご苦労様。ありがとう、メイドさん。』








メイドが出ていき、プレゼントの送り主をあらかた確認すると、



はぁ…とため息をついて、時計を見た。






針は7時半を指していた。



お父さんとお母さんからのプレゼントが届くまであと30分くらぃある…




そう思うと、なんだかおめかしをしたくなってきた。



考えてみれば、今年の誕生日はいつもと一味二味違う。

執事がついてくるのだ。


それも、若くて力持ちの、頼りがいのある、ひかりだけの執事が。








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