□■君のこと好きなんだ。■□
『藤宮いくみ!いくみでいいよぉ♪』
今日で2回目の自己紹介。
彼女はなんだ、こう…
無愛想なお嬢様、だょね…。
さっき笑っただけ……
彼女は水をもう一口、唇から注ぎ入れ、
ぼくを見つめ直して、
笑って、こう言ったんだ。
『ぁ、ありがと、いくみくん』
『っ…!』
笑うことは想定内、
"いくみくん"ってのは、予想してなかった。
やばぃ、面白い。
この子かわいいわ。
やっぱちょっと遊んでみたい……
ぼくの胸の奥で、何かがウズウズうなっていた。