□■君のこと好きなんだ。■□
『なっ…何す…』
たちまちひかりの顔は真っ赤になった。
それなのに、いくみはキョトンとした顔で、
『何…って、挨拶だけど…』
『挨拶…?ってここ日本なんだから、そういうのって…』
ひかりは動揺した。
『じゃぁ、挨拶じゃなかったらいいの?』
『…?挨拶じゃなかったらって…他に何があるって言うのよ…』
『ぇ~、ラブ、とか。』
ニカっと笑顔を見せるいくみ。
ひかりの顔は更に真っ赤。
『…ぁれ? あなたさっき自分があたしの"執事"って言った?』
ひかりは話しを戻した。
『ぅん…言ったよ?』
『ってことは、あたしが誕生日に頼んだ執事さんって…あなた?』
『ぅん、そうだよ?』
ってことは…この人今日からずっとあたしと一緒ってことぉ!!?
ちょっと待ってよ、あたしが想像してた執事さんってもっと大人で、言葉遣いが綺麗で、笑顔が素敵で紳士っぽぃ男の人なんだけど…!
ひかりは一人であれこれ考え出した。