□■君のこと好きなんだ。■□
が、ひかりはもういっぱいいっぱいで、ツッコミを入れるのも疲れてしまっていた。
『……(汗)
もういいわ、面倒くさぃし。
ピアノは大広間まで運んでおいて。
あと、そろそろパーティのセッティングも始めて。
詳しいことはメイドさんが2人あそこの部屋にいるから、その人たちに聞いて。
わかった?』
ひかりはそう言うと背を向けて、部屋に戻ろうとした。
だが、いくみは
『ぁ、待ってお嬢様。もう一つだけ!』
『何?』
とひかりが答えた直後、いくみは急にしゃがんだかと思うと、ひかりのスカートをめくった。
『きゃぁっ!!!なっ、何すんのよ!』
いくみは立ち上がって、ひかりの大きな瞳と視線が交わると、微笑んで言った。
『水玉模様かぁ…まだまだ子供だねぇ、お嬢様!』
そしていくみはピアノの方へ去っていった。
ひかりはただしばらくその場に立ち尽くすしかなかった。