□■君のこと好きなんだ。■□




が、ひかりはもういっぱいいっぱいで、ツッコミを入れるのも疲れてしまっていた。




『……(汗)

もういいわ、面倒くさぃし。


ピアノは大広間まで運んでおいて。

あと、そろそろパーティのセッティングも始めて。



詳しいことはメイドさんが2人あそこの部屋にいるから、その人たちに聞いて。


わかった?』





ひかりはそう言うと背を向けて、部屋に戻ろうとした。


だが、いくみは



『ぁ、待ってお嬢様。もう一つだけ!』




『何?』



とひかりが答えた直後、いくみは急にしゃがんだかと思うと、ひかりのスカートをめくった。




『きゃぁっ!!!なっ、何すんのよ!』





いくみは立ち上がって、ひかりの大きな瞳と視線が交わると、微笑んで言った。




『水玉模様かぁ…まだまだ子供だねぇ、お嬢様!』





そしていくみはピアノの方へ去っていった。





ひかりはただしばらくその場に立ち尽くすしかなかった。




< 7 / 32 >

この作品をシェア

pagetop