□■君のこと好きなんだ。■□
母に相談しても同じことだった。
はぁ…とひかりはため息を漏らす。
…まじで、あれのどこが"頼りがいのある執事"なのよぉ!
"若い"って部分しか合ってないじゃない!
てか、まず若すぎだし!1歳差って…
彼女はひたすら絶望感におぼれてしまっていた。
"じゃぁやっぱり執事さんいらない!!"
と言ったら、両親はどちらも
"せっかく来てくれたのに断るなんて…藤宮くんに悪いじゃないか"
異口同音に答えた。
もうだめだ……
が、パーティを開く大広間はもうすでにセッティングが終わり、料理もできたので、メイドさんたちにドレスに着替えさせられ、メイク室へと入った。
『ぇっ、ちょっと待って、あたしメイクなんか…』
が、メイク室に入ると、そこにはいくみがいた。
『ぁっ…さっきの変態執事…!!』
とは言わなかったが、彼のことを思いっきりにらんだ。