黒猫前奏曲
そこには2人の男がいた。

「ミッチー!!“ブラックキャット”は見つかった?」

「やっぱり“黒澤マリア”だったか」

どうやら今引っ張ている男の知り合いのようだ。私はその2人の風貌に驚いたが、まず疑問点をあげてみた。

「ミッチー?」

辺りが一瞬沈黙と課す。

「だから、ミッチーと呼ぶなと何度言ったらわかるんだ、弥生時代」

「俺は弥生時代じゃねぇ!!弥生だ!!それに、土器とか作ってる暇がないくらい俺は忙しいんだ」

そうミッチーに文句を言う。
どうやら弥生と言うらしい。茶髪にワックスで髪がうねっており今時風である。ピアスも左右共に3つずつ開いておりカラフルなピアスたちが自分が一番だと主張していた。

「忙しいのは女にだろ。この軟派男」

ボソッと毒づいたのは隣りの黒髪の男。
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