感覚のレベル【BL】
 
 はぐらかすのと同時に、僕に噛み付くようなキスをしてきた。

 唇を噛まれるのはさすがにイヤだから、僕は応戦する。

 体のサイズより大きいTシャツの裾から手を差し入れて、一也の苦手な脇腹をくすぐってやった。

 妙な声を上げながら、一也が一瞬固まる。

 けれど、勿論その後反撃もくる。

 体中にキスをして、くすぐって、抱き合って。

 部屋のクーラーの威力がなくなった頃、徐に一也が服を脱ぎ始めた。


「何してるのさ」


「分からねぇ?」
 
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