感覚のレベル【BL】
 
「相変わらず煩悩一直線だね」


「自分にはスナオにならねぇと」


「言い訳だね」


「そーゆーお前はどうなんだよ」


「僕は一也とは違うから」


 反論してばかりの僕に痺れを切らしたのか、素肌を露わにした彼は僕に乗り掛かってきた。

 生身の肌が、本物の温もりを僕に伝えてくる。

 とろんとした瞳に見つめられて、鼓動がひときわ高鳴る。

 何も言えないまま口をふさがれて、そこから一也の熱が僕に流れ込んでくるかのようだ。


「ねぇ一也……僕……」
 
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