感覚のレベル【BL】
「じゃあね」
軽く言って立ち上がると、呼び止められた。
なんだかばつの悪い顔をしているが……。
「お前さぁ、雑誌……確認する前に気づけよな」
その話題には、あまり突っ込んで欲しくなかった。
「怒った?」
「普通、気付くだろ……」
「……あんまりにも真面目なカオしてるから気付かなかったよ」
「ウソツキ」
気付かれたか?
本当の理由は……見たことのないような表情を一也がしているからだよ。