感覚のレベル【BL】
 
 僕の感じた感覚は、ジェラシーにも似た淋しさだったんだよ。

 一也に対するいとおしい気持ちと、羨むようなもやもやした言葉にならない気持ち。

 これ以上は誰にも言わない。

 一也にも、僕自身にも。

 言葉にしたら、感情に押しつぶされてしまいそうだから。

 本当は、一也とずっと一緒に居たいんだよ。

 でも、それは叶わないから。

 無理じゃないけれど、僕には問題ないのだけれど、一也には大問題なわけだ。

 僕は一也が大切だから、言い訳かもしれないけれど、一也には少し冷たい僕で我慢してもらおう。

 でもきっと、叶う日が来ると信じているから。


 僕はそう感じているから。

 この感覚を信じているから。


fin
 
< 38 / 38 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

エアラブLOG
和京/著

総文字数/4,431

恋愛(その他)10ページ

表紙を見る
戯言、譫言、絵空事
和京/著

総文字数/2,185

詩・短歌・俳句・川柳8ページ

表紙を見る
memoria/primo amore【BL】
和京/著

総文字数/9,248

恋愛(その他)22ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop