LOVEmake☆
夜7時過ぎ帆が帰ってきた

「ただいま」


「おかえり」


「どうやった?」


「虫歯やった」


「甘いもん食べ過ぎやわ」


「だって甘いもんは
止められない」

o(><)o


「すぐご飯作るからね」


「うん」


買い物袋から食品を冷蔵庫に入れる帆…

帆の後ろ姿はなぜか淋しさを感じた。

いつも元気で笑っている帆…

本当は無理してたのかも…

あの日記を読まなかったら
きっとこんな風に思わなかっただろう。


「なんか手伝おっか?」


「ありがとっ!じゃあ、これにパン粉まぶして」


「うん」


帆と肩を並べてキッチンに立った。


いつものように2人で夕食を食べて

今日あった出来事をお互い話して

テレビを見て

ひと休みして

お風呂に入る



「帆」



「何?」



風呂上りにビールを飲んでる母に声をかけた。





「あたしのお父さんてどんな人?」



帆は一瞬フリーズした



「素敵な人よ」




「あたしはどっち似?」




「ん?顔は私で性格はお父さんに似てるかもね」



「例えば?」



「自分の意思を曲げないとこかなぁ」



「それってわがままってこと?」



「ん〜ん!違うよ。
芯がしっかりしてるってこと」



「ふん」



「由来がお父さんのこと聞くの初めてやね。

何かあった?」



「んん。何となく聞いて見ただけ」




「そう。今日は疲れたからもう寝るね」




「うん。おやすみ」



「おやすみ」



帆の笑った顔は切なすぎたよ
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