LOVEmake☆
あたしは初めて言葉を交わした父に
ドキドキした…

ヤバイっ
顔も見ることができなかった…


なんか突き刺さる視線に
顔を上げると
父はあたしの顔をじっと見てた…


「えっ?」



「あっ…君が知り合いにそっくりだったもんだから…」


「ナンパかと思った」



「まさか(笑)」

父は苦笑い


あたしを見て帆の面影と
重ねたのかな?


「おじさんこの問題解ける?」


参考書コーナーで
鞄からテストの問題を出した


「どれどれ」

お父さんは問題を解き始めた…

「書いてもいい?」


「うん」


楽しそうに計算をしてる


ゴホン


店の人が見回りにきて
怪しい眼差しを送ってきた

「あぁこの参考書買いますから」…(^-^;

お父さんはとっさに
苦し紛れのコメント(笑)


「これでどう?」

こと細かな式が解りやすかった

「ばっちし!ありがとう」


「どういたしまして」

ちょっと得意気な父


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