LOVEmake☆
「ユキちゃんと話してるとホノっ…いや
その人のことを思い出すよ」


「ホノ?」

あたしは聞き逃さなかったよ!

やっぱりお父さんもまだ帆を想ってるんだ…


だけど大人の見栄張ったプライドがそれを邪魔してる…


あたし過去に行く!

そして絶対帆を説得するんだ!

17年知らなかった父親と
不思議なきっかけで会うことができた。

興味さえなかったこの人と会う度に…

そして言葉を交わす度に
あたしの心境は変わっていった。

お父さんって存在もいいかもナンテ…


「そろそろ送るよ」



「ありがとう」



「家はどこ?」



「学校の近く」



「うん」


お父さんと駅まで歩いた

周りからは親子に見えるかな?

まさか恋人には見えないだろうし(笑)

「今日はごちそうさまでした」



「おぅ。じゃあ気をつけて帰れよ」



「うん。バイバイ」



お父さんは手をふった。


(^O^)/





家に帰ってRinを呼んだ。

「ハーイ〜由来
お父さんといい感じやん」


「そうかなぁ」



「…で何の用?」



「今すぐ過去に行きたい の」



「何言ってんの?
今は家を空けられる状況じゃないでしょ?」


「すぐ帰ってきたらいいやん!」


「あっ…あんた
まさか1日で母を説得するつもりやったん?」


「余裕で」


「あほかっ
あんたさぁ〜自分の母親の頑固さ知ってるやんな?!

ちゃんと夏休みの『Home stay Study』に参加するように
段取ってるんだから…私に従って!」



「まじ????
テレビみたいにコピー人形とか出せないの?」


「そんなの出せません」


ふんだ…(-.-;)
つまんない



「夏休みまであと1週間
お母さんには元気になってもらって
由来がいなくても大丈夫なようにしなきゃね」


「うん。わかった」


携帯を閉じて気持ちの整理をした…





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