らぶきゅん
急に、隣の部屋が静かになった。
そしてすぐにあたしの部屋のドアが開いた。
見えたのは白髪で、それが裕也くんということはすぐ分かった。
いつものハスキーな声で、いつもののんびりした口調で話す。
「愛美ちゃん一緒遊ぼー」
「なんで?冬馬は?」
「パシらせちゃった」
そう言ってずかずかと部屋に入ってくる裕也くんは、当たり前のようにあたしの向かいに座った。
「友達?」
「あ、うん」
自分のことを話していると気付いたわかばは身体を起こした。
「どこの学校だったっけ」
「Y高…なんかこの前も言われたよ」
「そうだっけ?ってか俺の弟も通ってるよ」
「何年?」
裕也くんは煙草に火を付けながら、
「愛美ちゃんとため」
と言う。