らぶきゅん
そこで訪れる沈黙。
耐えられずに口を開いた。
「高原は彼女とかいんの?」
いきなり馴れ馴れしかったかも、と思ったが高原は普通に、いないと答えた。
結構綺麗な顔をしてるのに彼女がいないなんて…。
あたしに彼氏がいたのがおかしいのか。
「なんか意外〜。
高原だったら4、5人いてもおかしくないのに」
「俺ってそういうイメージなわけ?」
困ったように小さく笑う高原。
貶したつもりはなかったのだが。
「だってモテるでしょ」
「そうでもねー」
と、なんやかんや話しながら、結局教室まで一緒に行った。