我ら地球防衛中学生!!
「・・・・で、何でうちらは、ここで反省文を書かなければならないのでしょうか?」
長引きすぎた冬が過ぎ去ると、早すぎる夏が訪れる。
今年は異常気象・・・という言葉は、毎年、天気予報の常套句のようになっている気がするのは自分だけではあるまい。
そんなコトを考えながら、山崎祐太は、学校が休日の土曜日に教室に閉じ込められ、反省文を手書きで書かされていた。
もちろん、自分だけではない。
精密検査を終えて、無事復帰した、艦長斉藤雄二を始め、クラス全員が揃っている。
監視は当然、神林・・・もとい、筋肉先生。
「むしろ、どうして反省文の一つも書かないで済まされると思っているのだ?お前たちのやったことは、目的、結果はともあれ戦艦ホムラの私的運用・・・という、A級国際違反なんだぞ。」
そうなのだ。
あのときの的確な判断は、一度国防省に連絡。それから、上層部の決定を聞き、スクランブル発動・・・なのだ。
しかし、雄二は隕石の衝突を緊急事態と判断し、それらの手順を一切省略。無許可でスクランブルを発動した。
それは、艦長による完全な独断であり、十分に国際条約違反なのだ。
当然、それは自分たちが戦艦を運用する上で重々聞かされている言葉なので、今さら知りませんでしたは、通用しない。