我ら地球防衛中学生!!


「でも、アレは超法規的処置が許される場面だと思うんだが?」


 雄二が反論する。


 その姿は、椅子の上に片足乗っけて、見るからに反省しているという態度からはかけ離れている。


「だから、反省文だけで済んでいるんだろうが!超法規的処置が何のリスクもなく許されると思うな!」


「え~・・・せやったら、先生はあの時、隕石が地球に衝突すればええというんか?」


「そうは言ってねぇ・・・というより、美並、オマエな、もう少し言葉に気をつけろ。俺は一昨日、校長に呼ばれて冷や汗かいたぞ。」


「あぁ、美並、国防大臣に対して『邪魔や!どけぇ!』とか、叫んでたもんね。アレは笑ったよ。」


 思い出して、またケラケラと笑い出す佐倉さん。


「えぇ~、うちそんなコト叫んでたんか?」


「覚えてないの?」


「あん時は必死やったからな・・・。」


「だったら、あの時『ゆうたぁああ』って叫んだのは?」


 え?


 そんなことあったの?


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