我ら地球防衛中学生!!


「え?何のことや?そんな話、知らんで!うちそんなコト叫んでたんか?」


 一気に耳まで真っ赤に染まる美並の顔。


「無自覚かよ、この女・・・。」


 恐るべき・・・という顔を浮かべる佐倉さん。


 でも、そんなものに構う余裕は美並にはないらしく・・・。


「いや、違うんやで、祐太。うち、それは無意識というか、ホラ誰でも良かったんや。ホントやで。それが、たまたま祐太というコトであって・・・。」


 何、必死に言い訳してるんだろう?


 それぐらい、分かってるのに。


「分かってるよ。美並、あるよね。誰でもいいから、叫んでしまうことって。助けて欲しいときとか、特にさ。」


「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・ダメだ、こいつら・・・。」


 え?何で?何が?


 って、何で美並もそれで怒った顔になってるの?


 え?ちょっと、マジで怖いよ。僕、今何か言った?


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