我ら地球防衛中学生!!

 次の日。


「うわぁ~、人だかりやな。」


 戦艦ホムラの進水式は一般公開こそされないものの、毎年マスコミの格好のえさである。


 たった50分の授業時間の内容をマスコミ、自衛隊、よく分からない国のお偉いさんに見世物にされ、評価を好き勝手に書かれるのだから、こちらとしてはたまったものではない。


「まったく、冗談じゃないぜ。ちょっと浮いて、着地させるだけだろ?」


 昨日の今日室内。校門には既に大量のカメラやら、レポーターがいて、気が散らないほうがどうかしている。


 さらに、文句を言いながらも雄二の格好といったら・・・。


「雄二、どうしたの?髪の毛とかオールバックにして・・・怖いよ。」


「それは、お前にも言えている。ちゃっかり、髪の毛整えてきてんじゃねぇよ。いつも自慢の寝癖ヘアーはどうした?」


「だって、お母さんがぁ~・・・」


「二人とも、花形やからな。艦長も、雅のパイロットも一番テレビに映るし、気持ち分かるわぁ~」


 そう言う美並の格好が、一番気合が入っているように見える。


 そのスカート丈は、校則違反じゃないの?


「・・・・・みんなテレビ映りを気にしすぎ。」


 うをっ!


 ホントにカルラはどこから現れるか分からないな。


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