我ら地球防衛中学生!!
「戦艦ホムラ浮上!」
戦艦ホムラは、焔学園の裏に特設基地が用意されており、そこに保管されている。
見た目、普通の学園の真裏に、鉄柵で囲まれた学校の葬式地面識に相当する巨大倉庫がある構図は小学校からここに通い続けている雄二たちにしてみたら、当たり前の光景なのだが、端から見たら異様な風景らしい。
一つしかない、入り口には、24時間体制で警備員がたっており、見回りも2時間おきに行われる。
鉄柵の上には金針がついており、簡単には進入できない仕組みになっており、関係者以外立ち入り禁止の厳重警備のこの倉庫は、この日だけはマスコミと各種関係者にのみ開かれ、二年S組みの初陣を見守る。
「いい、見世物だぜ。」
斉藤雄二は、ホムラの司令室。その中でも一段と高い『艦長席』に腰掛けながら、ため息をついた。
「ええやないの?さっきまで知らん大人たちに囲まれて、インタビューまでされおって、なぁ、なんて答えたん?」
彼の目の前には、舵輪を握る美並の姿がある。
ここからだと、ポニーテールがフリフリ動いて、まるで小動物のようだ。