我ら地球防衛中学生!!


『く・・・くらげがこんなところまで!溺れる、ちょ・・・マジで溺れる、助けて雄二、お願い助けて!』


 ・・・・・・・・・・・。


「なぁ、ホンマに溺れてない?祐太のヤツ?」


 ・・・・・・・うん、それは俺も今思っていたところだ。


「雅のコックピットは、完全密閉空間だろ?」


「ええ、宇宙から深海、火山口の中まで、その活動範囲は多岐に渡りますわ。」


 だよな・・・宇宙空間での使用を前提としているマシーンなんだから、少なくとも地球上のありとあらゆる環境には強いはずだよな・・・。


 ましてやここは深海でもなければ、水深50メートルしかない、雅にしてみたらまだ『浅瀬』の海域のはずだよな・・・。


「落ち着け、祐太。バーニア蒸かして、体制を整えろ。まっすぐ立てば、視界が広がるだろ?」


『体制?まっすぐ?視界は広いよ~。海底火山も見えるよ~って、足つった!うわ、足つったよ!』


 だから、なんだよ?


 ロボットの足がつるとか聞いたことないぞ。


「なぁ、斉藤・・・もしかして、ホンマに助けないと、アカンちゃう?」


 ・・・・・・やっぱり?


 たかが、水深50メートルで?


 宇宙でも深海でも、火山の中でも活動できるあのロボットを?


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