我ら地球防衛中学生!!


「はぁ・・・・・・・カルラを呼べ。」


 雄二は、過去最大にないぐらいに大きなため息をつく。


 偉い人たちが見てるんだぞ。


 先生だって、下級生だって、両親だって今日は見てるんだぞ・・・。


『・・・・・何?』


「雅の現代位置は分かるか?」


『・・・うん。』


「そこにピーチダックを飛ばして、救助することは出来るか?」


『・・・・任して。』


「・・・・・頼む。」


『・・・・うん、ちゃんとクラス全員分獲って来る。』


 何を?


「ピーチダックカタパルト、01から05、開きますわ。」


『ピーチダック01から03の操縦は私が担当する。04、05の操作は佐々木君。いい?』


「あぁ、問題ない。」


 遠隔操作型ピーチダックの最大の利点は、一人一台に限定されないことだ。一人で数台を同時に扱うことが出来るからこその、コンビネーションアタックも可能になる。


 戦闘時にはフリになるような操作方法だが、このように救援や援助の際は、こちらの方が効率がいいし、正確さも増す。


「ピーチダック発射いたしますわ。」


『グットラック。』


 カルラの性格は、小学校からあわせると5回ぐらい同じクラスになったが、未だに読めない。


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