我ら地球防衛中学生!!


「There is no problem. It sails according to schedule. Thank you.」


「それで、祐太はうまく行ったのか?」


「おぅ、バッチリやで。」


「うるさいですわよ!」


 先ほどまで、NASA宇宙管理室と連絡を取り合っていた、花子からの怒声が飛んだ。


「あ、ご苦労様。問題ないって?」


「ありませんわ。まったく、こういうときに艦長が一言も挨拶しないとは、どういうことだと、向こうも怒っておりましたわ。」


 それを言いましても・・・。


「俺、英語苦手だからな・・・。」


 決してしゃべれないとは言わない。


 焔学園に在住している者なら、少なくとも英語ぐらい話が出来ないと進学すらままならないからだ。


 他校なんて、別に英語が話せなくても問題ないと言うのだから、それを聞くとうらやましいよな。


「日本語でもいいから、挨拶ぐらいしなさいな。向こうにだって、日本人スタッフぐらいおりましてよ。」


 それは、分かっているのですが、どうも人前で挨拶するのは苦手だ。


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