我ら地球防衛中学生!!


「へいへい。今度からそうします。あれ?佐倉は。」


「トイレ。もう少ししたら、戻ってくるとちゃうか?」


 美並がそこまで口にしたところで、艦橋に佐倉が戻ってきた。


 その顔は、完全ににやけ顔だ。


 視線も、先ほどまで出ていた後ろの方をちょくちょく振り返っている。


「あれ、美並の仕業でしょ?ビックリしちゃった。」


「可愛かったやろ?アレなら祐太も絶対に大丈夫や。」


 ??


「何の話をしているんだ?」


「あぁ、まって今通信つなぐから。伊集院さん、お願い。」


 あ、佐倉は珍しく花子を伊集院って呼ぶんだな。


 なんというか、新鮮だ。


「いいですけど、どこにつなげばよろしいのかしら?」


「うん?私がさっき見たのは、トイレだったから、もう戻ってるはずだし、雅のコックピットだと思うよ。」


 言われて花子が通信機をいじる。


 雅のコックピットというコトは、祐太か。


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