我ら地球防衛中学生!!
『・・・・え?』
「ブー!!!」
そして、その中に映る祐太の顔を見て、雄二は思いっきり吹き出してしまう。
何せ、通信モニターに映る、祐太の顔といったら、カツラをかぶり、化粧をし、さらにアクセサリーまでつけた、完全に女の子スタイルだったのだ。
『ちょっ!雄二、どうして通信繋がっているのさ!?』
完全に動揺しきった祐太の顔。
いや、なんと言うか・・・よくお似合いで・・・。
「祐太、なんだその格好。もしかして下も女性用制服なのか?」
『そんなコトあるわけないでしょ!』
「残念ながらパイロットスーツだけは、特注品やから、それは男物なんや。」
あ~あ、女性用パイロットスーツがあればなぁ~・・・と、そこだけは心底残念そうにつぶやく美並。
『これの、どこがアガリ症克服装置だよ!美並が僕のこと女装させて遊びたかっただけでしょ?』
「失敬な。そんなコトあるわけないやろ?イメージチェンジして自分の殻から抜ければ、祐太の・・・いや、裕子ちゃんのアガリ症も万事解決というヤツや!」
裕子ちゃん・・・裕子ちゃん。
「ブー!!」
『笑わないでよ!ちょっと花子、いつまで通信つないでるのさ!早く、ロック外してよ。通信切れないよ!』
「・・・・・・・・・・。」
いや、待てもう少し見させろと、言うまでもなく花子は画面に映る祐太・・・もとい、裕子ちゃんを見ながら、ボーとしていた。
その目は恍惚に浸っており、心なしか、顔も赤らんでいるように見える。
・・・・オイオイ・・・。