我ら地球防衛中学生!!


「穴開いてるよ。デブリだよな。危ないなぁ~」


 デブリ。宇宙空間に漂う、ゴミ。


 それは、大昔に打ち上げられたスペースシャトルの残骸だったり、廃棄された人工衛星だったり、種類は様々だが、現在の人類にそれらを回収する手段はない。


 結局のところ、いまだにスペースシャトルも人工衛星もいまだにお金のかかる「使い捨てパーツ」の寄せ集めなのだ。


 一つ一つは小さいが、その速度がマッハを越えるので、その威力は絶大。


 もっともホムラや雅のような戦艦クラスになると、あまり意味を成すものではないが、やっぱり油断は出来ない。


 実際、祐太は宇宙服を着こんではいるものの、雅の外に出ることは禁止されている。


「よっと。」


 雅は古いソーラーパネルを外すと、地球に向けて投げつける。


 こうすることによって、大気圏で燃え尽きてしまい、デブリにもならないという仕組みだ。


 そして、新しい腰につけてある、巨大トランクから、新しいソーラーパネルを取り出すと・・・。


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