我ら地球防衛中学生!!


「おぉ~」


「・・・これは、凄いな・・・」


 眼下に広がる、広大な地球・・・。


 太陽の光を逆行から浴び、青々とした海を照らし出している。


「あれ?北海道やろ?ちっさいなぁ~・・・。」


 確かに、ここから見たら、北海道も手のひらサイズだ。


 あそこに何百万人もの人間が住んでいるなんて、とても信じられない。


「私たちの住んでいるところは、どの辺りかしら?」


 佐倉が聞いてくるが、ここからだと、もう本州すら両手で隠せてしまうサイズなので、よく分からない。


「あの辺りじゃないのか?あの・・・出っ張っているところ。」


「出っ張ってるところって房総半島?」


「違うよ。そんな分かりやすいところじゃなくて、もっと、ちょこっと出ている部分あるじゃん。あそこ・・・。」


「斉藤、そんなコト言われても、全然分からん」


「いや、そうなんだけどさ・・・ってあれ?」


 そのとき、雄二の目線の先におかしなものが目に止まる。


 それは、地球がこういう風に見えるなら月はどう見えるんだろうと、顔をあげた瞬間見えたのだ。


 宇宙空間を漂う、青い光・・・。


 彗星?


 でも、そんな情報があるなら、聞いているはずだし、なんだあれ?


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