我ら地球防衛中学生!!
「ねぇ・・・あの彗星・・・やけに地球に近くない?」
佐倉が、斉藤の嫌な予感を口にする。
「言われてみれば・・・・あのまま行けば地球に激突するかもしれませんわね・・・ここから肉眼で見えるというコトは、それなりの大きさもあるでしょうし・・・。」
嫌な汗が流れてきたのは、斉藤だけではないらしい。
佐倉も、花子も、美並もあの青い光の異常性に気がついてきたらしい。
「カルラに通信。ピーチダックで偵察に出させろ。」
「了解しましたわ。」
地球に隕石が近づくことは珍しくもない。
それに、大半の隕石は地球の大気圏で燃え尽きるように出来ている。
大体、そんなに危険なものが地球に近づいているのなら、もっと早くに気がついているはずだし、ホムラだってスクランブルとして発進しているはずだ。
だから、アレはおそらく全然違うもので、自分たちが恐れている事態にはならないだろう。
でも、万が一、万が一というコトもある。
「総員配置につけ。」
「斉藤・・・そんなコト・・・あるわけ・・・」
美並が念を押してくるが・・・
「今日の朝の占い。しし座運勢最悪だったんだよ。マダム霧子によると『人生最大のピンチが訪れるかも』だそうだ。」
雄二は、生まれて初めて朝の占いを恨んだ。