我ら地球防衛中学生!!


「スクランブルだー!!!」


 雄二の怒声がこだました。


「了解ですわ!総員スクランブル!」


 花子によって緊急ボタンが押される。


 途端に、艦内に流れ出すサイレン。


『え?何事?』


『どうした?』


『斉藤、何があったの?』


 そんなコトがあれば、艦長室に通信が次々と入ってくるのは仕方ない。


 だが、そんなコトしている場合ではない。


「隕石を発見した。どうやら地球に落下するらしい。危険レベルA。これから、ホムラは隕石の破壊に向かう。総員、配置につけ!コレは演習ではない、繰り返す、コレは演習ではない!」


 まさか、冗談ではなくこんなセリフを吐くことがあるなんて・・・。


『雄二・・・』


 祐太か・・・


「悪い、緊急事態だ。雅を回収している時間はない。悪いがここで待っていてくれ。」


 雅を回収する時間すら、今は欲しい。


 どちらにしても、時は一刻を争う。


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