我ら地球防衛中学生!!


「隕石、視覚に捉えましたわ。」


 花子からの怒声が飛ぶ。


「・・・でかいな・・・」


 直径6キロと聞いていたが、目の当たりにすると、本当に大きく見える。


 先ほど眼下みた日本といい勝負じゃないか?


 もちろん、距離の問題もあるのだろうけど・・・。


「回り込め、標準を固めて主砲発射。絶対に地球に落とすな!」


「了解!」


 言われて、さらに速度を上げるホムラ。


 しかし、次の瞬間。


「隕石に何か衝突!」


 ・・・デブリ・・・・・。


「隕石が割れるよ!」


 佐倉の言葉が遠くに感じた。


 隕石が割れる・・・どういうことだ?


「まずい!美並避けて!」


 再び佐倉の怒声が飛ぶ。


 デブリはその大きさに比べ、恐るべきスピードで動いているため、予想以上の威力を発揮する。


 だからといって、隕石を割るなんて現象は聞いたことがないが、それはそこまで地球に接近した隕石が、ここ最近なかっただからであろう。


 だが、問題はそこではない。


 割れた隕石の破片は、衝撃で軌道を変え、その先には戦艦ホムラが・・・・・・。


「危ない!!」


 必死に操舵輪を回す美並。


 しかし・・・・・。

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