我ら地球防衛中学生!!
とりあえず、黒板に張ってある座席票から自分の席を確認して、席につく。
どうやら、僕の席は一番後ろだったらしい。
木材を一切使用している様子のない、謎の金属部室の机と、両側に手すりまで着いているソファー並みの椅子。
まさに、豪華絢爛といわんばかりの装備である。
机はパソコン内蔵型で、ノートや教科書を一々取り出さなくても、ここから必要な教材のデータを取り出し、ノートはモニター越しにタッチペンで書き込めば、その内容を授業の終わりには、印刷して保存しておいてくれる優れもの。
唯一の欠点は早弁が出来ないことと、隠れて漫画が読めない。
ホントにエリートのための教室である。
「すっごいわ~。こんな教室はいると、ホンマにうちらエリートって感じするわ。」
美並が自分の席について、感動の声を上げる。
彼女の席は扉のある壁際の後ろから二番目。
祐太とは桂馬の位置に当たる。
「俺の席、一番後ろかよ?やな予感がするな。」
雄二が自分の席に座りながら、ぼやく。
彼の席は、一番後ろの扉側。
美並のすぐ後ろである。
「・・・・・日陰が良かった。」
カルラの席は真ん中の窓際。
一番、日当たりが良い場所である。
「エリートコースというから期待しておりましたが、このような施設、我が家に比べたらどうということはございませんわ。」
花子の席は、カルラの隣。
境遇は似たもの同士だけど、どう考えても相性の良い席順には思えない。
それぞれが、それぞれの席につき、ワイワイやっていると、始業のチャイムが鳴った。